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なるほど

 投稿者:sekko  投稿日:2017年 6月 1日(木)02時55分59秒
  分かりました。

でも、古川さん、あの「マクロンとフランス語」の記事は、別に私がチェックしたわけではなく、フランスのメディアはずっと遡っていちいち語彙を検証しているんですよ。aimeについてもそうで、何も私が気がついたというのではなく、だれでも言っています。
私の知らない語彙だって分野が違えばいくらでもあるわけで、別に「マクロンはすごい」と感心したわけではありません。ただすべては文脈であり、ああいうタイプの若い「政治」的野心を持っている人としては教養は確かだと言っているわけで、彼が二度も一次試験で落ちたENSに一度で入った哲学教師やラテン語教師の友人もいますが、もちろん(多分)マクロンより文学や哲学の教養があると思います。

でも、日本では古川さんのようなフランス語に親しい方には興味深い話題だと思って紹介しました。日本のジャーナリストなどはそういう情報を流さないようですから。別に私が彼を個人的に「持ち上げた」わけではありません。(持ち上げるという感覚が古川さんと違うのでしょうが)こぼれ話をあれこれ拾って紹介すること自体は好きです。
専門分野で言えば、メランションが一番キリスト教の教養があります。でも別に好きではないです。

昨日のフィリップ首相のインタビューを見て、彼はなかなかの力量だと思いました。フィリップの内政とマクロンの外交で「新しいフランス」を切り開くという「イメージ作り」は今のところ成功していると思います。でも、ブログにも書きましたが、フィリップはアレヴァにいたのだし、私のリトマス試験紙からいうと、バツですが。
でも、ある意味もう最悪の状況なので、このコンビに総選挙で過半数をとらせて、どういうふうに変革するのは見てみたいとは多くの人が思っているようです。そうしないとまた無駄な5年が過ぎます。アメリカ風にしたかったのか、前の7年任期から5年になってから、ろくな流れになっていません。

ここ数日来、「マクロン大好き」のベテラン政治家の筆頭の一人リシャール・フェランの金銭スキャンダルで大変なことになっています。「違法ではない」、フィヨンのような公金ではなく私的な蓄財だから問題ない、ということでマクロンもフィリップも罷免する意思はないようですが、選挙前だから、フレッシュなイメージを壊すメンバーはいくら大物でも恩人でも外すべきだという意見も内部では出ています。

私は個人的には、モラルはどうあれタレランのような男に結果的に危機を救われたフランスのような国が、アメリカ風ピューリタニズムに淫するのはまずいんじゃないかとも思い始めています。

それよりもほんとうは今の日本の方が気になります。
フランスは緊急事態態勢とかいっても結局デモを禁止したりはできない国ですからね。
(今ラマダンに入っているのがちょっと怖いですが…。)



http://www.setukotakeshita.com/

 
 

そうですか

 投稿者:古川利明  投稿日:2017年 6月 1日(木)01時34分31秒
  ご無沙汰してます。それで、マクロンの件で、レスを拝読させていただきましたが、でも、竹下さん、当選後の「5・12」にブログでupした「マクロンとフランス語」の記事は、もう、強烈でしたよ。そのマリーヌとのTV討論で、マクロンが使い倒した語彙が凄かったってことで、「私が使ったことのない言葉ばかりだ」としたうえで、その「Broutard」については、「初めて聞いた」とまで記していますよね。竹下さん、渡仏して、相当の年月が経ちますが、その竹下さんが初耳のフランス語って、すごいですよね。それで、「文学や哲学の教養は確かだ」と褒め上げたうえで、自らが立ち上げた政治団体の略称の「EM」が、マクロンのイニシャルであると同時に「aime(r)」の韻も踏んでいるってことで、私は全然、気づきませんでした。もし、私が自分のブログでマクロンについて言及するにしても、はっきり言って、ここまで持ち上げませんからね。この記事を読んで、「竹下さん、マクロンに相当、入れ込んでるなあ」と思いました。もし、私が投票権があったら、1回目はメランションだったと思いますが、2回目はマクロンに入れてたと思います。若いし、マリーヌやフィヨンに比べたら、全然、マシだと思いますからね。でも、竹下さんに比べたら、まだ斜から見てると思います。もっとも、私の仕事柄、それは、しょうがないところはありますが……。  

ハイチのこと(2)

 投稿者:ヴェルデF  投稿日:2017年 5月26日(金)03時18分30秒
  藤永茂さまの、ブログで、ハイチのこと、クリントン夫妻とハンチの関係のこと、をよみました。 まあ、36年ほど昔、ハイチの取引先の当時50絡みのフランス人xアラブ人混血のような友人が「ハイチなど、米国からみたら屁のようなものだ」と自嘲気味に言っていたことを思い出します。
叉、ハイチ人は95%以上が黒人で、その肌の黒は、茶色っぽい、ココアの粉をふったような感じで、背の低い人が多かった。 ジャメイカの背の高い、肌は緑色で光る黒の黒人とは大違い。米国に移民したハイチ人は、このような風貌で、言葉もフランス・クレオール語訛りの英語なので、本当に、米国では、最下層で、さぞ、劣等感の塊なのではないかと思っていました(今も?)。しかし、・・、映画ロッキーのロシア人との試合シーンで、会場の観客には、何かハイチ人がたくさん居たような気がしてなりませんでした。あの、劣等感の塊のようにしか思えないハイチ人が、差別や虐げに負けず、叫び、ロッキーを応援しているーー誠に感動的で、今も忘れられない光景でした。

そうです、息子の方のデュバリエです。
 

違うんですよ

 投稿者:sekko  投稿日:2017年 5月25日(木)02時49分0秒
  この欄の三つ前にもお返事したのですが、ほんとうに違うんです。アモン派だったのですから。

それこそ、あまり下品に書くのは嫌なので書きませんでしたが、マクロンはほんとにサイコパスみたいな気がしていました。それに彼が「年上の女性に気に入られる」と思われるのも、夫人のイメージからなのでしょうが、違います。彼を毛嫌いする人の方が少なくとも私の周りの同世代の女性には少なくありません。

マクロンにメロメロなのは、実は、年上の男性なんですよ。
まずジャック・アタリを攻略。
オランドもバイルーもボルローもコロンも全滅です。

年上で地位のある男たちに彼のようなスタンスで寄ってくる若い男っていないからメロメロになるんでしょう。40代くらいの男にはあまり持てませんがゲイにはすごい人気です。(フィヨンもバイセクシュアルだそうです。)

私は「メロメロ」と言うなら、実は一昔前ドヴィルパンは好きでした。今でも彼が出てくるとどきっとします。今回の大統領選では見た目の「好み」はヤニック・ジャドです。あと、バロワンの声(言っている内容ではない)の響きには「メロメロ」です。

そんなわけでマクロンは、好みとしては正反対なのですが、今の世界やヨーロッパのリーダーの面々とか見ていたら、政治をマーケットとしてみたら、フランスの顔としてルペンは論外にしてもメランションやアモンより面白いと思います。観察の対象としてもおもしろい、という点ではサルコジに匹敵します。

それにしてもここまで古川さんに誤解されるということ自体が不思議ですねえ。
古川さんってすごくヘテロな感覚の人だなあとも思います。
私は基本ミーハーなので、別に、政治家の好み、品定めは普通にしてますよ。
女性も好きです。っていうか女性の方が好きです。メルケルはすごくかわいいと思うし。

ナポレオンの本を書いていた時、ナポレオンは別に私の好みの男でもなんでもないのですが、彼のディスクールとかたどっているうちに、ある程度「入れあげないと」文に迫力が出ないなあと思って、期間限定で「ナポレオン、命」を演じることにしました。すると書くのにも力が入って楽しいでした。今は共産主義について書いているので、向坂逸郎とか好きですよ。

まあ、聞き流してください。

古川さんの路線がぶれないのは大したものだと思いますよ。

http://www.setukotakeshita.com/

 

マクロンの件

 投稿者:古川利明  投稿日:2017年 5月25日(木)00時53分7秒
  ご無沙汰してます。こちらの掲示板があることを思い出して、拝見しました(最初に、こちらに投稿すれば、よかったです)。まず、「マクロンにメロメロ」ですが、申し訳ないですが、これまでの竹下さんのブログを読んでて、マクロンに関する記述を読む限り、私は「メロメロ」という以外の感覚を抱き得ませんでした。「これは、相当入れ込んでるんだなあ」と思いました。竹下さんが「不愉快に感じた」というのは、図星だったからでしょう。読んでる私が、正直、「恥ずかしさ」を感じました。竹下さんは、やっぱり、アカデミズムが本籍なので、所詮、「キレイゴト」にこだわるというのか、好きですよね。そこらあたり、私はジャーナリズムの人間なので、物事はすべからく、「ウラがあって、当たり前」とでもいうのか、「飴と鞭」、すなわち、「カネと恫喝」で物事は動きます。言い換えれば、これを糊塗するための「リクツ」をこしらえるために、掃いて捨てるほどの御用学者はいます。竹下さんから見て、マクロンが感覚的に「いいね!」というのは、全然、いいではないですか。あのマクロンってのは、年上女性を篭絡する、妙なオーラを発していますよ。特に、「浮動票=無党派層」は、それで投票した層も、必ずいますからね。もちろん、政治学的な分析は重要ですが、しかし、私はフランス文学専攻ですから、こうした「オトコとオンナが織り成す、微妙な綾」の中に真実を見い出す人間です。それで言うと、デュラスの『Hiroshima,mon amour』の、名無しの「彼女と彼」の寝物語から、心の奥深いところで触れ合って、関係が生まれる世界って、大事ですし、いいことだと思います。  

ハイチのこと

 投稿者:sekko  投稿日:2017年 5月24日(水)21時09分17秒
  今偶然、「解放の神学」の解説を書いていまして、そこで、ハイチのアストリッド元大統領(元司祭でもあります)のことを書いている途中でした。

ハイチもショック・ドクトリンの犠牲者ですね。
ヴェルデFさんの見たハイチは息子の方のデュヴァリエの頃ですね。

藤永茂さんの『私の闇の奥』ブログで「ハイチは我々にとって何か?」というシリーズがあって、それを読むと、世界が金融寡頭政治になだれ込む恐ろしさを痛感します。
人種差別や奴隷制度など、世界は何世紀も変わっていないのか、実はだんだんひどくなっているのか、あるいは少しずつでも問題意識の共有が生まれているのか、感情的にならないように考えていきたいと思います。

http://www.setukotakeshita.com/

 

フランスーハイチ

 投稿者:ヴェルデF  投稿日:2017年 5月24日(水)13時10分56秒
  Sekkoさまのブログで ケベック語のお話がありました。そのことで、ハイチを思い出し、懐かしんでいます。デゥバリエ(スイス?へ亡命した独裁者)、空港からペティオン・ビジェにのぼる坂道の大通り、ポート・オー・プリンスの街中の雑踏と喧騒、冷房の効かないレンタカーを運転し赤・黄色の原色で車体を絵塗にしたタップタップ(Cargo Truckの荷台を改造した乗合バス)に挟まれた渋滞道路、トントンマクー(世間に潜り込ませた政府への密告者スパイ)が宮殿広場に集合し、デゥバリエさんの閲兵のあと宮殿を出て街中に出てきた大行進、ブードゥー教、夜のローソクを灯したミサ?と思われる小集会、病院で働いておられた日本人シスター2人、私一人しか乗客のいなかった100人乗りのハイチ・エアー、フランスから空輸された生カキを食べたペティオン・ビジェの高級レストラン、--もう30年前の体験ですが、今でも鮮明です。もはや2度とハイチには行けないでしょう。  

古川利明さんへ

 投稿者:sekko  投稿日:2017年 5月19日(金)07時20分58秒
  「マクロンにメロメロ」への反論について古川利明さんから以下のようなコメントをいただいたことへの返事をここに書きます。

>>>竹下さんのブログ、非常に興味深く読ませてもらっております。やはり、現地滞在が長いので、通りいっぺんではない情報を出していると思っています。その意味で、とても参考になります。それで「マクロンにメロメロ」のくだりですが、でも、これまでの竹下さんの「マクロン評」を読んでて、それは感じますよ。少なくとも、「悪意」はないですよね。個人的な好き嫌いは、別にあっていいと思いますが。私はサルコジの政治スタンスは徹底的に叩いていますが、個人的には全然、好きです。あの過剰さは面白いです。なかなか、いないと思います。<<<

まあ、別に悪意はありませんよ。
おもしろいとは思います。去年ナポレオンの本を書いたので、最初からその言説を比べてすごいと思っていました。
結果的には、対外的には、スタートは悪くないと思いますが、今日の調査では総選挙のマクロンのLREM(結局これが正式の略称)議席がが34%と出ていました。新閣僚で総選挙で再選されない者はやめてもらうと言っています。ル・メールなんてLRから裏切者扱いですからどうなることか・・

悲劇はヴァルス(S 発音しますよ。で、もとはスペイン語何でVはBに近いんですが、フランスではフランス読みされています)で、PSから早々と去ったのにマクロンからはドアを閉ざされ、無所属で立候補ということになります。

そのヴァルスの無鉄砲さを「カタロニアのイダルゴ気質だ」と評する人がいます(イダルゴはカタロニアの貴族の出という意味)。首相までした人なのに、こういう時はやはり「もとスペイン人」よばわりされるのだなあ、と感慨を覚えました。

今日はユローがインタビューに答えていましたが、マクロンとビジョンは違うが、歩む道は同じだ、みたいなことを言っていました。自分の望む政策の邪魔はされないが時間はかかるだろうとも。自然において生物多様性のあるところが一番生命力が強いので、この内閣の多様性もその意味で期待できるとも。

でも正直言って日本の方がずっと深刻ですね。共謀罪、通るのでしょうか・・

で、ついでに、アモンに傾いていた私がマクロンに転向したのは、vote utileの理論に負けたからです。澤藤統一郎さんがブログでいつかこういうことを書いていたのを思い出しまし

>>>>私が、初めて選挙権を手にしたころ、投票先に悩んだ。当時は中選挙区制。社会党は強かった。当選しそうにない共産党候補に投票するか、当選の可能性が高い社会党候補に入れるべきか。周囲の友人も様々だった。共産党を支持する友人は、「議席獲得よりも一票の積み上げが大切だ。どうせ当選できないからと票を社会党に流していたのでは、永遠に共産党の議席獲得はなくなる」という。これは党勢拡大の立論。社会党を支持する友人は、「今、現実的に最も大切なものは、国会の中に築かれている憲法擁護のための3分の1の壁を守ることだ。そのためには、社会党にに投票を集中するしかない」と説得する。こちらは議席獲得最優先の立論。<<<

いつでも選挙というのは難しいですね。

でももうこうなったら、二人の元大統領(オランドとサルコジ)、三人の元首相(ジュッペ、フィヨン、ヴァルス)に勝利したマクロンの手並みを期待するしかありません。

http://www.setukotakeshita.com/

 

sekko様

 投稿者:ヴェルデF  投稿日:2017年 5月19日(金)02時31分29秒
  有難う御座いました。  

union libre

 投稿者:sekko  投稿日:2017年 5月18日(木)06時51分40秒
  >>>今でも日本はそういう精神風土を引き継いでいますので、脱宗教化されたフランスと、日本が似ているのではないですかね。

私もそう思います。脱宗教しながら、冠婚葬祭を中心になんとなく昔ながらの「信心」や「宗教的心性」を実は違和感なく存続させているのは日本とフランスは似ています。

>>>2005年頃、メキシコの日系企業の工場で働いていたとき、メキシコ人工場労働者200名増員する為の採用契約で、Casado(a), Soltero(a)のほかに、Union Libreと申告している人が複数おりました。メキシコ国におけるUnion Libreの法律的意味はそのとき一応調べましたが、あとで、山川出版のフランス史の現代史の叙述のなかで、このUnion Libreが出てきまして、こういう関係の婚姻方法の人がフランスでは婚姻者の過半数に上ると知り、大変驚いた記憶があります。メキシコ国におけるUnion Libreとフランスのそれとは、背景も法律的意味も異なるのでしょうが、フランスにおけるUnion Libreとは、どのようなもので、今のフランスでもやはり主流なのでしょうか。<<<

このメキシコの話に興味を覚えたのでなんと80ページの論文を読んでしまいました。非常に参考になりました。ありがとうございます。(ブログにアップしました。)

フランスでのUnion Libreはもちろんメキシコのそれとはまったく違って、やはり68年五月革命以来の若者の意識の変化と、ピルや中絶の解禁や、実情に合わせた法律の整備によって急速に増えたものです。

フランスで今もカトリック教会で結婚する人が少なくないですが、離婚は多く(50%?)、教会の結婚無効を申し立てる人は少ないですから、次の結婚は事実婚にするケースもあります。

でも、今はそもそも、男女が最初に同棲する前に結婚するというのは少数派です。
別れを繰り返してかなり後で結婚する人もいますが、それでも離婚率は多いので、結婚しない方がシンプルという結果になっています。

PACSという制度のおかげで、同居者に財産を贈与することもできますし、勤務先の異動についてもカップルが別居をしないですむように便宜が図られます。

法律婚の夫婦の子供と婚外子との権利は全く同等ですし、女性が出産するために妊娠した時点でパクスと同様、判事の前で簡単に父親の認知もできます。

中南米のように低学歴低収入などという特徴はなく、むしろ高学歴高収入の男女の方がいつでも別れることができるパクスを選びます。(離婚は教会でなくとも手続きが大変でお金もかかり、パクスならどちらか一方の意志で解消できます)

日本は世界でもめずらしい「戸籍制度」のせいで、根強く結婚と出産育児がセットになっている気がします。
もともと「籍」が「個人単位」ですし、結婚してもしなくても生まれた時の姓は一生使えますし、これだけハードルが低ければ、こうなるのも自然な感じがします。

http://www.setukotakeshita.com/

 

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